自己紹介をします。当方「隙あらば自分語り」なんて悪口が最も当てはまる人種です。加藤龍太郎です。キーボードを弾いたり、曲を作ったりしてます。セルフプロデュースです。将来的に、マスターピースと呼べる音楽を作る、というよりは、音楽を一つのツールとしてもう少し広い範囲で社会の役に立ちたいと思っています。音楽的よりも文学的存在でありたい。今は準備期間で、30年越し40年越しでそうなれるように努力を始めたばかりのところです。
唐突ながら、自分の才能についての分析を披露します。音楽の才能には大きく分けて三つのジャンルがあるというのが持論です。
- 自然な精神状態で自分の生み出したものがそのまま多数の賛同を得られる
- 頭を使って売れるものを作って売っていける
- 過剰に本音を押し出した精神状態で振るわれる狂気的なパフォーマンス力をもつ
(身体論において頭と心を分ける考えにはあまり賛同していないのですが、ここではわかりやすくするために、頭は理性を司るもの、心は本能、というより本音を司るもの、として書きます。)
自然な精神状態で自分の生み出したものがそのまま多数の賛同を得られる才能をもつ人間は、頭と心を悩ませることなく、自分の作りたいものを追求すれば生きていけます。(自然な精神状態というのはあくまで相対的な話で、誰しも激しい悩みを抱えて生きていることは承知の上なのですが、後述の狂気的なパフォーマンスを行う人たちと比べるとやはり自然に見える、といった話です。)ポップス寄りの世界の人たち。
頭を使って売れるものを作って売っていける才能を持つ人間は、頭を正しく使えば、心は悩ませることなく生きていけます。(これも相対的の話。)プロデューサーなどと呼ばれる人たち。また、テクニック系のジャンルの人たち。
過剰に本音を押し出した精神状態で振るわれる狂気的なパフォーマンス力をもつ人間は、時に無意識にでも自傷的に心を苦しめつつ、その苦しんでいる姿すら芸術的に見せ、多くの人に感動を与えることができます。パンクの人たち。
一つ目について。僕はひねくれているので、僕が自然に生み出すものは即座に多数の賛同を得られるものではありません。自分で書いていてみっともない能書き、弁明にも似たプロデュースが必要になってきます。頭も心も悩ませなければなりません。
二つ目について。僕は勉強はそこそこできるので、頭は使えないことはないのですが、心がそれを拒否します。売れるものという、ある種型にはまった製品は、自分の作るべきものではないと拒否してしまいます。
三つ目について。これに近いといえば近い部分は確かにあると思います。多少、キーボードのプレイだとか作詞作曲において理性に支配されすぎない力は人よりある。けれど、それだけで沢山の人を感動させられる力はないし、お金を稼げるほどではないです。悩む頭はつねに残っていて、心もそれに引っ張られて萎縮してしまう。
音楽一本で飯が食えるほどの輝かしい才能は自分には無いとわかっています。
頭と心両方において、異常なまでに物事を考えすぎて失敗してしまう、中途半端な弱い奴です。
それがわかっていてもこうして世界に出ていこうとしているのは、
物事を考えすぎて失敗してしまうまでの異常性に何かしらの価値があるのでは、と思うからです。
それが、音楽的よりも文学的存在でありたいという思いの意味です。
どこかしら異常な姿勢を世の中に置くこと。そこから、直接的でなくとも何かが始まればいいなと思います。
人間、みんな、考えすぎることから逃げている。音楽に限らずとも、様々なジャンルの成功者を「才能がある」と一括りにして遠ざけている。それは賞賛などではなく単なる疎外で、「まぁ自分ら凡人の世界は今のままでいいけど」なんて二言目が、常に見えてしまっていると思います。
そんな怠惰な自称凡人の蔓延る世界は、いつか滅びます。
失敗するほど考えすぎる人、いわゆる芸術家のスタンスを持っている人の背中を押せる世界にしたい。そのために、良い家族や友人に恵まれ今まで生きてこられた自分は、動く必要があると感じたのです。
天才は十分いる一方で、周りの優しい人がいないと生きてこられなかったような不器用な凡人の自分は何をするべきか。怠惰にならないことでした。
幸運なことにネットというものがある時代、凡人でも、怠惰に落ち着く必要がなく、公開したいものを公開できる時代に生まれることができました。
よって制作スタンスとしては、
- 自分の好きなものを沢山つくって沢山公開する
- 自分の好みに嘘をついてまで商業主義は優先しない
- 精神を自傷してまでパンキッシュにはならない
この辺りは比較的みんなやっていることとして、「考えすぎる」姿を肯定するアクションとして
- メイキング公開の徹底
をルールにしていこうと思います。
また自分の活動自体、個人的利益を追求するよりもなにかしらのプロジェクト的な性格が強いので、今流行りのクラウドファンディングみたいな形が理にかなっているかなと思っています。良いツールを見つけ次第資金集めも頑張っていきます。自分の活動をそのまま社会に還元するシステムも探し続けます。
偽善と言いたきゃ言えばいいです。
嘘はつきません。
ここまでちゃんと読むエネルギーのある人はきっと同類。
どうぞよろしくお願いします。
コメントをお書きください